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アルプス物流/3月期の売上高6.5%増、営業利益33.6%増

2023年04月28日/決算

アルプス物流が4月28日に発表した2023年3月期決算によると、売上高1211億6500万円(前年同期比6.5%増)、営業利益80億4300万円(33.6%増)、経常利益87億9000万円(42.6%増)、親会社に帰属する当期利益50億3200万円(39.9%増)となった。

セグメント別の電子部品物流事業の売上高は、693億9200万円(8.3%増)、営業利益57億2800万円(42.1%増)となった。

主要顧客である電子部品業界においては、半導体や電子部品などの不足が徐々に緩和しつつある自動車関連向けの需要は堅調に推移したが、パソコンやスマートフォンの売れ行きが減少したことから民生機器、情報通信機器向けの需要は停滞した。

当連結会計年度においては、スペースがひっ迫していた航空・海上輸送は足元で需給が緩和しているが、特に上期に国際貨物の荷動きが底堅く推移したことや新規顧客への拡販効果などにより売上高が増加した。利益面では、国内での物量減に伴う効率悪化などの影響があったが、増収効果と生産性向上の取り組み、為替の円安の影響もあり増益となった。

消費物流事業の売上高は277億5600万円(1.9%増)、営業利益12億7700万円(2.4%増)となった。

消費物流分野では、小売企業の宅配サービスや通販ビジネスの成長に伴って需要が拡大している一方、ドライバーを始めとする人材確保・育成が、業界全体の課題となっている。このような事業環境下、同社グループで消費物流を担う流通サービスは、消費物流の川上にあたる企業間物流の取り込み、メディカル・化粧品などの商品センター業務の拡大、生協宅配ビジネスのさらなる拡大に取り組んでいる。

当連結会計年度においては、コロナに伴う巣ごもり需要は一巡し生協関連は取扱いが若干減少したが、新規拡販によるEC関連の業務拡大などにより売上高は増加した。利益については、新拠点の倉庫賃借料、減価償却費など費用の増加があったが、増収と生産性向上により増益となった。

次期は、売上高1230億円(1.5%増)、営業利益67億円(16.7%減)、経常利益62億円(29.5%減)、親会社に帰属する当期利益38億円(24.5%減)を見込んでいる。

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