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JR東日本/ロッカー多機能化、駅の物流拠点化で7月に新会社設立

2023年05月10日/SCM・経営

JR東日本グループは5月10日、預け入れが主な用途のロッカーについて多機能化を進め、駅を物流の拠点にしていく構想を発表した。

ECビジネスにおけるラストワンマイルの課題や物流の2024年問題が抱えるドライバー不足などの社会的課題の解決に貢献することがねらい。ウェブアプリ上での空き状況の検索を充実させ、「予約、預入、受取、発送」の一台4役の機能を整備する。これにより駅の物流拠点化を推進するため、今年7月3日に「JR東日本スマートロジスティクス」を設立する。

<今回実現するサービスの概要図>
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計画では、新型ロッカーを今後3年間で首都圏で約1000台(約3万口)導入する。顧客の需要に応じて各種サービスに割り当てるロッカー口数を変動させ、各駅のニーズに適したサービスを提供するほか、冷蔵機能を搭載したロッカーも導入し、多様な預入・受取に対応できる環境を整備する。

また、ECで申し込んだ商品を生活動線上の駅で便利に受け取ることのできるライフスタイルを提案。将来的にはエキナカ・駅ビルなどの商品を営業時間外に受け取ることができることを目指す。このほか、クリーニングや産地直送商品など駅で受取可能なサービスを拡充していく。

<事業再編イメージ>
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なお新会社は、R東日本クロスステーションの子会社である東京ステーション・サービスのロッカー事業およびJR東日本環境アクセスのロッカー事業を統合して設立。JR東日本物流の100%子会社とし、ロッカーと物流の連携を推進する。

■新会社概要
社名:JR東日本スマートロジスティクス
所在地:東京都墨田区
主な事業内容:貸ロッカー業、スマートロッカー業
営業エリア:首都圏エリアのエキナカを中心に展開
会社設立:2023年7月3日 
※今後地方圏やマチナカへも展開予定

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