鴻池運輸が5月12日に発表した2023年3月期決算によると、売上高3118億4000万円（前年同期比3.5％増）、営業利益132億4300万円（28.7％増）、経常利益142億8100万円（20.6％増）、親会社に帰属する当期利益83億100万円（3.9％増）となった。
セグメント別では、複合ソリューション事業の売上高は1888億7300万円（4.2％増）、営業利益は129億9100万円（27.1％増）となった。
鉄鋼関連における生産請負作業での単価アップや大口スポット作業の獲得、空港関連における国内・国際旅客便の復便や受託領域の拡大、環境・エンジニアリング関連における大型工事の受注、食品プロダクツ関連における得意先増産や新拠点の稼働、それに伴う倉庫・輸送取扱量の増加の一方、震災復興作業の終了、食品関連における一部得意先の減産もあり増収となった。利益は、燃料価格や電気・ガス料金の高騰はあったものの、増収効果に加え、適正単価の収受及び徹底した業務効率化により収益改善に努めたことで増益となった。
国内物流事業の売上高は526億8800万円（1.8％増）、営業利益は30億4600万円（2.1％増）となった。
国際物流事業の売上高は702億6100万円（2.9％増）、営業利益は35億5400万円（8.7％増）となった。
次期は、売上高3210億円（2.9％増）、営業利益140億円（5.7％増）、経常利益140億円（2.0％減）、親会社に帰属する当期利益85億円（2.4％増）を見込んでいる。
