LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





DHL/ヨーロッパ全レースでバイオ燃料トラック18台を導入

2023年06月05日/国際

DHLは持続可能なロジスティクスをさらなる高みへ押し上げるため、2030年までのネットゼロ達成を目指すフォーミュラ1をサポートするため、バイオ燃料トラック車両18台を新たに導入する。

<DHLがF1機材運搬用に導入したバイオ燃料トラック>
20230605dhl 520x292 - DHL/ヨーロッパ全レースでバイオ燃料トラック18台を導入

HVO100ドロップイン燃料(水素処理した植物油)で走行する新型トラックは、2023年の欧州F1全戦に投入される予定で、これにより、トラック車両1台あたり、標準燃料と比較し最低でも60%もしくはそれ以上の二酸化炭素排出量削減が可能になる。

「F1とのパートナーシップは、持続可能性と二酸化炭素排出量の削減を目指した両社共通の努力を象徴するものとも言える。私たちは一貫して、物流の持続可能性を高める努力を行っており、今年、新たに持続可能な燃料のトラックを導入できるのを嬉しく思う」と、ドイツポストDHLグループのグローバルブランドマーケティングヘッドのアルヤン シシングは述べている。

また「グリーンロジスティクスにおける業界リーダーとして、今回のトラック18台の導入により排出量削減に貢献することで、ファンや顧客に、F1レースをより持続可能な方法で世界中にお届けできると示したいと考えている」とも述べている。

新型トラックは、ディーゼル車と同等の積載量や走行距離などの性能を維持しながら、二酸化炭素排出量を削減。また、バイオ燃料の取り扱いは、環境とセキュリティの観点から、ディーゼル燃料のバンカーリングよりも安全。

DHLモータースポーツロジスティクスのヘッドを務めるポール ファウラーは「1000リットルのタンクで、トラック1台あたりの最大輸送可能重量は40トン、最大走行距離は3500㎞。欧州F1戦ではトラックはすべてHVO100で走行する。HVO100は、パラフィン燃料の規格EN15940を満たす第二世代のバイオ燃料であり、ドロップイン燃料としても使用できる」と述べている。

ドイツポストDHLグループは、HVO100使用により、EUの再生可能エネルギー指令に準拠している。DHLとフォーミュラ1は、サステイナビリティへの少なからぬ影響を考慮し、環境フットプリントを最小限に抑えるための継続的な取り組みの一環として、今後数年間、この持続可能な動力によるトラックの使用拡大を予定している。

関連記事

国際に関する最新ニュース

最新ニュース