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エア・ウォーター/東北初の食品向け3温度帯物流拠点を青森に開設

2023年07月07日/物流施設

エア・ウォーターは7月7日、同社グループの東日本エア・ウォーター物流が、岩手県滝沢市に建設していた食品向け3温度帯物流拠点が完成し、「盛岡低温センター」として8月1日から稼働開始すると発表した。

<「盛岡低温センター」外観>
20230707eawater - エア・ウォーター/東北初の食品向け3温度帯物流拠点を青森に開設

同社グループの物流事業は、高圧ガス輸送、一般貨物輸送、低温管理による食品物流、血液を運ぶ医療物流、フェリー航路を使ったシャーシ輸送、トラックボディなどの設計架装まで幅広く事業を展開している。なかでも、食品メーカーやコンビニエンスストア、スーパーマーケット向けの低温食品物流事業は冷凍食品や加工食品ニーズの高まりを追い風に、堅調に伸長している。

「盛岡低温センター」開設の目的は、東日本エア・ウォーター物流の低温物流ネットワーク(コールドチェーン)の拡充を通じた事業拡大と、グループにおける物流機能の強化。同センターは同社グループとして東北地区で初の食品向け3温度帯物流拠点となる。

同センターは、物流の「2024年問題」により食品の長距離輸送が困難となるなか、全国と東北エリアの低温物流をつなぐ役割も担っている。全国で製造された様々な食品を集約し、東北各地へ配送する機能を担うとともに、東北各地で生産された食品やその原材料を集約し、本州の主要都市へ輸送するための拠点として活用していく。

また、今後の人手不足を考慮し、冷凍自動倉庫で搬出入作業を自動化して省人化を図るなど、物流効率を向上するとともに、大規模災害など有事にも備え、非常用電源を設置しBCP(事業継続計画)対策を強化する。

同社は今後も、地域に密着した物流事業を展開していくとともに、全国を網羅するコールドチェーンのさらなる強化を図り、日本の食を広く支えていくとしている。

■施設概要
名称:東日本エア・ウォーター物流㈱ 盛岡低温センター
所在地:岩手県滝沢市大釜風林3番22および3番32(盛岡西リサーチパーク内)
建物:倉庫棟(常温・冷蔵・冷凍の3温度帯倉庫、冷凍自動倉庫:鉄骨造 地上2階建て)、事務所棟(事務所、自動洗車機、給油スタンド:鉄骨造 平屋)
面積:敷地面積1万3168m2
延床面積:8282m2(倉庫棟8024m2、事務所棟258m2)
投資額:約38億円(土地取得費用を含む)
稼働開始日:2023年8月1日

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