LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ワールドサプライ/商業施設内で配送業務自動化へ向け実証実験

2023年07月10日/3PL・物流企業

館内物流を手がけるワールドサプライと配送や配膳業務などへの自動ロボット導入に実績を持つQBIT Roboticsは7月10日、ワールドサプライが館内配送業務を受託する阪急うめだ本店のバックヤードにおいて、QBIT Robotics の自律走行型配送ロボット「DR1」を用いたメール便配送実証実験を行ったと発表した。

<QBIT Robotics 社が開発する自律走行型配送ロボット「DR1」>
20230710worlds1 520x390 - ワールドサプライ/商業施設内で配送業務自動化へ向け実証実験

<バックヤードを配送する様子>
20230710worlds2 520x390 - ワールドサプライ/商業施設内で配送業務自動化へ向け実証実験

ワールドサプライは、商業施設内の各売り場およびバックヤードの事務所まで商品や書類を配送するサービスを展開している。今回の実証実験では、バックヤードの事務所に届く書類などの小型荷物(メール便)に焦点を定め、実証実験を行った。

実証実験は、期間が2023年5月29日から6月9日まで。場所が阪急うめだ本店3階・5階バックヤード。

目的は、通路の幅が狭く、施設スタッフの往来によって混み合うバックヤードにおいて、自律走行型配送ロボットは安全に走行しメール便を目的地である事務所まで配達できるのか検証すること。

運用は、1.ロボットに内蔵されたセンサーを用い、お届け先の各事務所の停止位置やトイレなどの減速箇所を事前にマッピング。2.メール便の入ったバッグを各フロアエレベーター前でロボットに積込み、3階と5階にある計4か所の事務所へ配達。

実証実験で実走した QBIT Robotics が開発する「DR1」は自律的に障害物を検知・迂回できるAMR(Autonomous Mobile Robot、自律走行型配送ロボット)で、社会のあらゆるシチュエーションでも人と協調的に作業が行えるようコンセプトされている。

実証実験では、多くの人が行き交う商業施設のバックヤードにおいて、人混みの中でもメール便自動配送を行うことができるのか「DR1」の協調性能について検証を行い、期間中では予定していた対象の事務所4か所、2コースを10回走行。接触などもなく、バックヤードで店舗スタッフが通常業務をしている中で配送を行うことができた。

ワールドサプライと QBIT Robotics は、SG ホールディングスグループの経営資源と外部企業の持つ新しいアイデアや技術の双方を活用して、新たなビジネスやサービスの共創を目指すオープンイノベーションプログラム 「SG HOLDINGS HIKYAKU LABO 2022」からパートナー企業として、この取り組みを進めてきた。両社では今回の実験結果をもとに、商業施設内における配送業務などの店舗支援サービスのさらなる拡大に努めていくとしている。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース