DHLジャパン7月12日、持続可能な航空燃料(SAF)を使用し、荷主の輸送に伴うCO2排出量を削減(インセット)できる輸送サービス「GoGreen Plus」を同日から本格導入したと発表した。
同サービスでは5月に導入を開始した「GoGreen Plus」に加え、新たに「GoGreen Plus – ベーシック」と「GoGreen Plus – カーボンリデュース」をラインナップしており、希望の排出量削減度合い、証明書や排出量削減を確認できるカーボンフットプリントレポートの有無など、ニーズに合わせて選択できる。
同サービスでは、SAFのブックアンドクレーム方式によって排出量削減(インセット)を実現している。DHLは2022年にbp、Nesteの2社と、2026年までの8億リットル超となる業界最大規模のSAF契約を締結しており、「GoGreen Plus」サービスを使い、発送する貨物量に応じてDHL Expressが購入するSAFの使用が可能になった。
「GoGreen Plus」サービス使用によりSAFへの投資が行われることで、ロジスティクスセクター自体の排出量を削減する(カーボンインセッティング)が可能となり、荷主にとってのスコープ3の温室効果ガス排出量を削減する。
<CO2排出量ネット・ゼロ達成に向けた2030年までの中間目標>
DHL Expressは、2050年までのCO2排出量ネット・ゼロ達成を目指した「ミッション2050」を掲げ、世界各地で配送車両の電動化、航空輸送時のSAF使用、施設におけるカーボンニュートラル化の推進や環境負荷を低減したサービスの提供に取り組んでいる。GoGreen Plusサービスは、このうち、2030年までにすべての航空輸送で燃料の30%をSAFへ転換する、またサービスにおけるグリーンな選択肢の提供という2つの中間目標の達成に寄与するもの。
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