DHLジャパンは2月6日、DHL Expressとマーストリヒト大学による、「ヨーロッパの成功事例から学ぶ:中小企業のためのグローバル進出ガイド」と題するホワイトペーパーで、SMEs(中小企業)が国際的に拡大する際の実践的なガイドラインを提供していると発表した。
<「ヨーロッパの成功事例から学ぶ:中小企業のためのグローバル進出ガイド」>
SMEsは国際貿易に大きく貢献している。EU統計局(ユーロスタット)によると、ヨーロッパの一部の国々では、SMEsがEU内の輸出貿易価値の80%以上を占めている。一方、フランスやドイツなどの主要経済国では、この割合は33~35%にとどまっている。中小企業がグローバル市場に参加するためには、資金調達、技術導入、そして有利な貿易政策が不可欠。
DHL Expressのグローバルコマーシャル部門のEVPであるMichiel Greevenは、「国際化の主な利点は、新しい市場にアクセスできること。国内市場を超えて拡大することで、より多くの顧客層にアプローチし、収益の多様化が可能になる。さらに、より広い市場で競争するためには、自社のビジネスを改善し、優れたものにする必要がある」と述べている。「このホワイトペーパーを通じて、中小企業がグローバル拡大に向けて準備を進め、より利益を上げ、レジリエンスを高めるための実践的で使いやすいツールセットを提供する」と述べている。
このホワイトペーパー「ヨーロッパの成功事例から学ぶ:中小企業のためのグローバル進出ガイド」の重要ポイントは、まず、「国際化の重要性を理解する」こと。SMEsは、国際化を単なる事業運営の維持手段としてではなく、グローバル市場での成長とイノベーションを促進する戦略的要素として捉えることで、利益を得ることができる。
「徹底的な市場調査の実施」では、国際戦略を効果的に実行するためには、市場の動向、経済状況、消費者行動、文化的な違いなどを把握するための市場調査が不可欠。
「人的資源の活用」では、人材は、中小企業の国際化において重要な役割を果たす。適切な人材の採用やトレーニング、柔軟な人事慣行の開発など、人的資本を国際化戦略に合わせて最大限活用することが成功の鍵としている。
「人的資源の活用」では、人材は、中小企業の国際化において重要な役割を果たす。適切な人材の採用やトレーニング、柔軟な人事慣行の開発など、人的資本を国際化戦略に合わせて最大限活用することが成功の鍵。
また「文化的知性を高める」においては、現地の習慣、価値観、消費者行動、ビジネスマナーを深く理解し、文化に敏感な戦略を展開することが重要としている。
「戦略的パートナーシップとネットワークの形成」では、事業の国際化を進める第一歩は、外国市場の顧客、サプライヤー、ディストリビューターとの関係を築くこととしている。
「適切な進出方法を選ぶ」ではリスクを管理し、現地の利点を最大限活用するためには、適切な進出方法を選ぶことが重要。
「国際法と規制の理解」では、各国で直面するさまざまな法的・規制的な課題を理解し、それをうまく乗り越える方法を知ることが国際展開には欠かせないとしている。
「サプライチェーン管理の最適化」では、効率的なサプライチェーンを構築することは、グローバル市場での成功に不可欠。中小企業は自社で開発するか、第三者の物流プロバイダーと提携することが、効率性、柔軟性、スケーラビリティの観点で有利。
「モニタリングと検証」では、国際展開を考える際には、戦略的アプローチを採用し、検証と主要業績指標(KPI)の慎重なモニタリングを行うことが成功の可能性を高めるために重要だという。
■「ヨーロッパの成功事例から学ぶ:中小企業のためのグローバル進出ガイド」
https://www.dhl.com/discover/ja-jp/small-business-advice/growing-your-business/global-expansion-simplified-a-guide-for-smes
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