NSユナイテッド海運が7月31日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高554億400万円（前年同期比11.1％減）、営業利益58億3100万円（47.9％減）、経常利益78億5600万円（40.1％減）、親会社に帰属する当期純利益62億3400万円（40.6％減）となった。
内航海運事業において、ドライバルクについては、鉄鋼関連では、鉄鋼原料の輸送量は前年同期比で微増となったが、鋼材の輸送量は前年同期比で減少した。セメント関連貨物は、豪雨等の天候不順の影響を受けたものの、輸送量は前年同期並みの水準となった。一方、電力関連貨物については、石炭火力発電所の稼働抑制等を背景に、輸送量は前年同期を下回った。タンカーについては、効率運航に努めたものの、LPG国内需要の減退を受け、輸送量は低迷した。このような状況下、内航海運事業の業績は前年同期比で増収増益となった。
なお、同社グループの事業構成は海上輸送業がほぼ全体を占めており、連結売上高に占める外航海運事業の割合は約9割、内航海運事業の割合は約1割となっている。
通期は、売上高1941億円（22.6％減）、営業利益156億円（52.0％減）、経常利益146億円（56.3％減）、親会社に帰属する当期純利益123億円（55.4％減）を見込んでいる。
