NSユナイテッド海運が7月31日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高623億4400万円（前年同期比12.5％増）、営業利益58億4800万円（0.3％増）、経常利益69億7800万円（11.2％減）、親会社に帰属する当期純利益56億9700万円（8.6％減）となった。
売上高の9割を占める外航海運では、ドライバルクが鉄鋼原料の堅調な荷動きもあり全船型で前年同期を上回った。大型LPG運搬船も、米国出し、中東出しともに堅調で市況は高水準を維持した。
円安が収益を押し上げたものの、マーケットから手配した市況船の借船料や入渠費・修繕費などの外貨建て費用負担の増加もあり、増収減益となった。
内航海運のドライバルクについては、鋼材は自動車分野で生産量の回復が一時見られたが製造業は低調で、輸送量としては前年と同水準。
鉄鋼原料の輸送量が減少したほか、電力関連貨物とセメント関連貨物が前年並み、タンカーについてもLNG輸送・LPG輸送ともに国内需要が減退したことで輸送量は低迷したが、効率運航に努め増収増益だった。
通期は、売上高2280億円（2.2％減）、営業利益220億円（1.8％増）、経常利益200億円（9.8％減）、親会社に帰属する当期純利益180億円（0.1％増）を見込んでいる。
センコン物流 決算／4～6月の売上高12.8％増、営業利益62.5％増
