NSユナイテッド海運が4月30日に発表した2024年3月期決算によると、売上高2331億円(前年同期比7.1%減)、営業利益216億100万円(33.5%減)、経常利益221億8500万円(33.7%減)、親会社に帰属する当期純利益179億8600万円(34.8%減)となった。
売上高の9割を占める外航海運では、港湾検疫体制が緩和方向に向かうことで滞船が解消し、船舶供給圧力が上昇、中小型船型市況は前年度比で下落した。また、渇水に起因するパナマ運河の通航制限が滞船日数増加や通航、迂回コスト増加となり中小型船型の収益を押し下げた。
大型船は、中長期契約による安定収益を確保。ドライバルク部門全体では各船型で前年比減益。VLGC(大型LPG運搬船)は堅調な米国、中東からのLPG出荷により前年比で増益となった。
内航海運は増益を達成。鉄鋼原料輸送で船隊規模を増強、特に副原料のスポット輸送需要を取り込むことで収益を積み上げ、輸送需要が減少している電力向けやセメント向けを補った。
次期は、売上高2010億円(13.8%減)、営業利益180億円(16.7%減)、経常利益150億円(32.4%減)、親会社に帰属する当期純利益140億円(22.2%減)を見込んでいる。
ヤマトHD 決算/3月期の売上高2.3%減、営業利益33.3%減