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浜松ホトニクス/99.5億円投じ静岡県の豊岡製作所で新棟完成

2023年08月03日/生産

浜松ホトニクスは8月2日、マイクロフォーカスX線源(MFX)をはじめとする電子管製品の売り上げ拡大に対応するため、豊岡製作所に第11棟を建設していたが、このたび完成し、8月より稼働を開始すると発表した。

<豊岡製作所 第11棟外観>
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新棟では、EB-ENGINEやMCPに加え、各種光源の開発、製造機能を移転し、生産能力を高めるとともに、今後の需要増加に対応するためのスペースを確保する。また、移転により発生する既存棟の空きスペースを利用し、MFXの生産スペースを大きく拡張するほか、シンチレータの生産能力も増強する。

同社は医用や産業、分析、計測、学術などの幅広い分野に光電子増倍管やイメージ機器、光源などの電子管製品を販売している。今後も各製品の売り上げが順調に増加すると見込んでおり、イメージ機器では、電気自動車向けバッテリーやデータサーバー向け電子基板の非破壊検査に用いられるMFXの需要が急拡大し、生産能力の増強が急務となっている。

また、印刷、殺菌向け低エネルギー電子線照射源のEB-ENGINEや、X線画像を可視像に変換する医療向けシンチレータ、質量分析装置や空港での爆発物検査装置などに使われるマイクロチャンネルプレート(以下、MCP)の売り上げ増加も見込まれる。このため、新棟建設により生産能力を増強し、2027年9月期の電子管事業の売上高を約1000億円まで拡大することを目指す。

■新棟概要
建物名称:豊岡製作所 第11棟
建築場所:静岡県磐田市下神増314番地5豊岡製作所内
建築工期:2021年9月着工、2023年7月竣工
稼働予定:2023年8月
建築構造:鉄骨造 地上4階
建物面積:建築面積 7049m2、延床面積 2万4162m2
施設構成:1階 製造エリア(一部クリーンルーム)
2階 製造エリア(一部クリーンルーム)
3階 製造エリア(一部クリーンルーム)
4階 食堂および製造エリア(一部クリーンルーム)
総工費:約99.5億円
収容人員:約200名
生産品目:EB-ENGINE、MCP、各種光源

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