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川崎汽船/香港で同社鉄鋼原料輸送船に舶用バイオ燃料を供給

2023年09月08日/国際

川崎汽船は9月8日、グローバルに供給網を展開する舶用燃料サプライヤーのPeninsulaと舶用バイオ燃料供給契約を締結し、資源メジャーのBHP協力の下、8月11日に香港において同社運航の鉄鋼原料輸送船「CAPE AMAL」が舶用バイオ燃料の供給を受けたと発表した。

この船は8月29日から、舶用バイオ燃料を利用した航行を開始した。

バイオ燃料は環境負荷低減が可能な代替燃料であり、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することができ、このバイオ燃料に含まれるFAME(脂肪酸メチルエステル)は従来の化石燃料と比べてライフサイクル(原料の栽培から最終的な燃料利用迄)で約84%のCO2削減効果が期待できる。このバイオ燃料はFAME24%に低硫黄燃料油(VLSFO)を混合したB24。

なお、今回使用するバイオ燃料は食料や飼料と競合する原料の使用を避けたバイオマスなどの再生可能な有機資源を原料としている。

同社の環境に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン 2050~青い海を明日へつなぐ~」では、国際海事機関(IMO)が定める2030年目標である「CO2 排出効率 2008年比 40%改善」を上回る「同 50%改善」という目標を設定し、更には2050年の目標としてGHG排出ネットゼロに挑戦していくことを掲げている。そのアクションプランとして同社は今後も環境負荷低減が可能な代替燃料導入に取り組み、目標達成に向け挑戦していくとしている。

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