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コロワイド/給食事業拡大へヤマト運輸の3温度帯物流活用

2023年09月19日/3PL・物流企業

コロワイドは9月19日、グループの「給食事業」拡大に向けて、ヤマト運輸の3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)物流ネットワークを活用した新たな物流スキームの運用を、同15日から開始したと発表した。

新たな物流スキームでは、ヤマト運輸の3温度帯に対応したターミナル一体型物流施設と「宅急便」ネットワークを活用することで、給食事業での多頻度小口配送による多様な輸配送ニーズへの対応と、安定した出荷・納品を実現。将来的な出荷キャパシティの拡大に対して柔軟に対応できる出荷・納品体制を実現する。

また、積載量が少ないチャーター輸送から、「宅急便」ネットワークを活用した輸送に切り替えることで、輸送効率を向上させ、輸送時に発生するGHG排出量を削減するとともに、安定した輸送力の確保も実現する。

さらに、食材の納品時間を、使用する当日の早朝(6-7時)から比較的業務に余裕のある使用日前日の日中(14-16時)へと変更することで、給食提供先の生産性向上にも寄与する。

<給食提供先スタッフの生産性向上イメージ>
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コロワイドグループのマーチャンダイジングを統括するコロワイドMDとヤマト運輸は、外食産業を取り巻く事業環境の変化に対応した持続可能なサプライチェーンの構築に向け、2023年3月にリードロジスティクスパートナー(LLP)協定を締結しており、今回の取り組みはその第一弾となる。

これまで、コロワイドグループの給食事業の物流は、外食事業を中心としたサプライチェーンの中で展開してきたが、両事業では給食受託先や店舗への納品時間や頻度、場所などが異なるため、給食事業の拡大にあたっては、多様な輸配送ニーズへの対応が課題だった。また、納品先によっては積載量が少ないチャーター輸送が必要になることもあり、今後トラックドライバー不足が深刻になる中、安定した輸送力の確保が課題だった。

ヤマト運輸の3温度帯物流ネットワークを活用した新たな物流スキームを採用することで、将来的な出荷キャパシティの拡大に対して柔軟に対応できる出荷・納品体制の実現や、安定的な輸送力の確保により、さらなる給食事業の拡大を目指す。

コロワイドは、給食事業の食材などの出荷業務を、ヤマト運輸の3温度帯に対応したターミナル一体型物流施設へ順次移管し、2024年3月までに、コロワイドグループの全ての給食提供先で、新しく構築した物流スキームへの切り替えを完了させる予定。

今後、両社の知見やノウハウを生かし、外食事業のチャレンジ店舗、郊外店舗への物流効率化や、「個人向けEC」と「外販事業」の展開、今後さらに拡大が見込まれる「海外事業」など、「給食事業」だけに留まらない幅広い事業領域への展開を検討していくとしている。

<両社が目指すサプライチェーンの全体像>
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