西濃運輸は10月12日、同社小牧支店で取り扱っているトヨタ自動車の愛知県内6か所の部品センターから出荷されている九州宛の補給部品輸送のうち、日当たり約130t(大型トラック13台分相当)を、10月2日から鉄道輸送に切り替えたと発表した。これにより年間約1050tのCO2削減が見込まれ、カーボンニュートラル実現や物流2024年問題など社会課題に対応していく。
愛知県から九州(福岡県)までの集荷・幹線・搬入トラック輸送の走行距離は930kmを超え、走行時間は約14時間強に及ぶ。こうしたなか、2024年4月からトラック運転手の年間の時間外労働の上限が年960時間、1日の拘束時間が最大15時間/日となる(物流2024年問題)ため、同じ課題認識を持つトヨタ自動車と協議し、これまでのトラックの貸切輸送から鉄道輸送に切り替えることを決定した。
同社は、これによりトラック運転手不足や労働時間の課題解決に貢献するのみならず、カーボンニュートラル実現に向けた荷主との連携を一層促進できると考えている。
西濃運輸/AI活用で配送効率化へ、オプティマインドと共同実験