日本郵船、川崎汽船、MISC Berhad、China LNG Shippingが共同で出資する合弁会社は12月3日、建造中のカタール国営エネルギー会社QatarEnergy向け液化天然ガス(LNG)運搬船2隻の命名式を、韓国のHD現代重工業蔚山造船所で開催した。
1隻はカタールの首都ドーハの東側の地名にちなんで「Sharq」(シャーク)、もう1隻はカタールの島の名前にちなみ「Shra’ouh」(シャラオウ)と命名。2隻は、合弁会社が世界最大級のLNG供給者であるQatarEnergy向けに投入する新造LNG船12隻のうちの7番船と8番船で、日本郵船グループが「Shra’ouh」、川崎汽船が「Sharq」の船舶管理を行う。
「Sharq」は12月、「Shra’ouh」は2026年1月から世界各国へのLNG輸送に従事する予定。
2隻は、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を燃料として利用する燃料効率に優れた最新の二元燃料エンジン「X-DF 2.1 iCERエンジン」を採用。また、余ったボイルオフガスを有効に活用する再液化装置を搭載しており、効率的な運航を実現して環境負荷を低減する。
■新造船概要
積載容量:約17万4000m3
全長:約299m
型幅:46.40m
速力:19.5ノット
主機関:X-DF2.1 iCER (二元燃料低速ディーゼル機関)
建造造船所:HD現代重工業(HD Hyundai Heavy Industries)蔚山造船所(韓国)
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