キャセイは10月3日、貨物ターミナル事業の新ブランド「キャセイカーゴ・ターミナル」を、同事業の設立10周年記念パーティーの会場で発表した。
今後は、これまで使用してきたターミナル運営会社「キャセイパシフィック・サービス・リミテッド」とターミナル施設「キャセイパシフィック・カーゴ・ターミナル」の名称が統一され「キャセイカーゴ・ターミナル」となる。
キャセイグループの包括的なブランドの再設計として、この度キャセイカーゴのブランドを導入し、同ターミナルも「Move Beyond」の理念の実現に向けて貢献していくとしている。
同社の貨物ターミナル事業は設立以来、最先端テクノロジーの導入等をとおして、サービス水準の向上に努めてきた。これまでに140万便、1100万台以上の貨物ユニット・ロード・デバイス(ULD)および、1630万トンの貨物を取り扱ってきており、現在、定期運航を行う航空会社18社に対して、専門知識に基づき、安全・信頼性・効率において最高水準のサービスを提供し、他とは一線を画す存在となっている。
今回のブランド刷新は、2023年9月に発表されたマスターブランド「キャセイ」に連動して実施するもの。キャセイは、同社の新しいプレミアム・トラベル・ライフスタイル・ブランドとして、フライトに限らず多角的なサービス事業を展開している。
キャセイカーゴ・ターミナルのマーク・ワッツ最高執行責任者(COO)は、「新たなブランドは、貨物ターミナル事業へ注力し世界で最も顧客中心の航空貨物ターミナルになるという当社のビジョンをより明確に表している。これまでも、私たちは、香港国際空港内で最大のファーマセンターを代表とする、特殊貨物取り扱い体制への投資を行ってきており、現在は医薬品を含むコールドチェーンソリューションへの対応設備としては香港随一を誇っている。来年には香港国際空港の3本目の滑走路が本格的に稼動し、我々の今後の成長を見据える中で、キャセイカーゴ・ターミナルの設立10周年は新しいブランドを国際的に展開する絶好の機会だと思っている」とコメントしている。
なお、キャセイとはキャセイパシフィック航空とキャセイカーゴの双方を含むマスターブランドの名称。
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