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飯野海運/AIによる船員の配乗計画作成プログラムを導入

2023年10月30日/IT・機器

飯野海運は10月30日、AIによる船員の配乗計画作成プログラム(Crew Matrix Planning:CMP)を導入したと発表した。

<AI船員配乗計画作成プログラム>
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同プログラムは、同社がシンガポールのテクノロジー・スタートアップであるGreywing社との協働プロジェクトで開発したもの。

特徴として、「船員プロフィール表示(船別での乗船経験や、職位での年数等)」や、「船員交代の概要、船別・船員別の配乗計画の表示」「石油メジャー及び傭船者別の要求を満たした配乗計画の作成」「石油メジャーの要求満足状況の表示」「手動による配乗計画の修正」等が可能。

現時点での主な機能として、「1. 船員データベースと連動し、自動かつリアルタイムで計画作成」「2. 今後18か月の交代計画作成」を提供しており、今後もGreywing社とプログラムの改良に取り組んでいくとしている。

飯野海運は、DX推進の一環として船員配乗計画作成プロセスの自動化に2022年後半から着手しており、米国シリコンバレーに本拠地を置く世界最大のアクセラレーターであるPlug and Play社の協力のもと、世界中の候補会社から選定を重ねた結果、Greywing社をパートナーに選定。飯野海運が持つ配乗計画作成のノウハウとGreywing社の最先端ソフトウェア・プログラミングの専門性を持ち寄ることで、構想から9か月でプログラムの完成に至った。

飯野海運グループは、中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」の事業基盤戦略の一つとして「DXの推進加速」を掲げており、配乗計画策定のルーティーン業務を自動化することにより、船舶管理部門の海技者の業務負担を軽減し、海技者の持つ専門性を、より経済的付加価値の高いプロジェクトや脱炭素化等の社会的課題の解決に再配分することで、中期経営計画で掲げた経済的・社会的価値の実現に向けた取り組みを強化する。

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