日本通運は12月12日、新たな医薬品物流サービス「NX Pharma-TC」を開始したと発表した。
＜サービスのイメージ＞
このサービスは、WHO基準の GDP（Good Distribution Practice）認証を取得した医薬品専用物流拠点（東日本医薬品センター（埼玉県）・西日本医薬品センター（大阪府）・九州医薬品センター（福岡県））と、輸配送ネットワークを活用し、全国の医薬品卸売事業者へ輸送するもの。製薬メーカーを対象としており、製薬大手のCSLベーリングにサービス提供を開始した。
特徴は、製薬メーカーの製造所や日本通運以外の在庫拠点から医薬品を集荷し、医薬品卸売事業者の物流センターまで、NXグループの統一・標準化された品質マネジメントシステムにより高品質に輸送できること。
医薬品専用物流拠点および専用車両による輸配送ネットワークは、2温度帯管理（室温：15～25℃、保冷：2～8℃）やセキュリティ対策など WHO基準のGDP認証を取得している。
＜温度管理モニタリングデータイメージ＞
また、積込みから荷下ろしまで各ステータスの温度情報や位置情報を車両単位、パレット単位、ケース単位でリアルタイムにトレースできるのも特徴。
輸送体制は、NXグループの医薬品専用物流拠点から全国の医薬品卸事業者へ医薬品専用車両が定時運行するほか、運行ダイヤに沿った集荷サービス（製薬メーカーの製造所、日本通運以外の在庫拠点からの集荷）も提供する。
NXグループは、今後も物流を通して医薬品の価値を高め、必要とする人々の健康に寄与するため、医薬品業界の課題に対応したソリューションを提供していく考えだ。
