DHLジャパンは12月20日、DHL Express(DHL)と日本航空(JAL)は、JALが保有するボーイング767-300ER型貨物専用機(フレイター)を活用した長期契約を締結したと発表した。
<DHLジャパンのトニー カーン社長(左)、JALの木藤 祐一郎執行役員 貨物郵便本部長(右)>
このパートナーシップ強化により、両社は、東アジア域内において急速な成長を遂げる国際エクスプレス・eコマース輸送市場において高まる顧客需要を取り込み、持続的なネットワークを構築していくとしている。
DHLは、国境を越えたエクスプレス輸送の堅調な伸びに対応し、このほど、アジアにおける最大規模のハブ施設であるセントラルアジアハブを拡張するなど、インフラネットワークの継続的な強化を行ってきた。2024年2月19日よりJAL就航の路線を利用することで、東アジア域内ネットワークのさらなる強化を図っていく。
JALは、2023年12月1日に発表した日本と台北/ソウル/上海を結ぶフレイターネットワークの中で、DHLとのパートナーシップによる新たなビジネスモデルを構築し、成長需要をベースにした安定的かつ持続可能な航空貨物事業の運営を目指す。
DHLジャパンのトニー カーン社長は、「このたびのJALとの合意は、DHLにとって、日本と東アジアをつなぐエアネットワークの揺るぎない安定性と強化を図る上で、重要な布石となるもの。特に中国・日本間の最重要路線における需要の変化や急激な貨物増に対して、より柔軟かつ安定した対応が可能になる」と述べている。
また、JALの木藤 祐一郎執行役員 貨物郵便本部長は、「この合意は、長年にわたるJALとDHLのパートナーシップをさらに強固にするものと捉えている。JALは、13年ぶりに自社フレイターを運航する。高まる顧客ニーズに対応することで、フレイター事業をドライバーとして当社貨物事業の飛躍的な成長も実現する」とコメントしている。