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飯野海運/三井物産向け新造アンモニア運搬船が竣工

2024年02月16日/IT・機器

飯野海運は2月16日、韓国の現代尾浦造船(以下、現代尾浦)*に発注していた 2.3万m3型アンモニア運搬船が竣工し、運航を開始したと発表した。

同日、現代尾浦蔚山工場で命名竣工式を行い、「GAS INNOVATOR」(ガスイノベーター)」と命名された。「時代の要請に先駆けて着手し、革新的な挑戦を続けることで持続可能な社会の実現に献身的に取り組んでいく」という思いが込められているという。

<「GAS INNOVATOR」(ガスイノベーター)」>

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本船は、米国 American Bureau of Shipping(ABS)によるアンモニア燃料船化の基礎認証を受けて設計・建造された世界初のアンモニア運搬船。ゼロエミッション燃料として注目されるアンモニア燃料への将来的な切り替えに対応可能な本邦海運会社が建造する初めての環境負荷低減型の船舶です。

また、船内ビデオカメラの映像を AI により画像認識・解析することで不安全状態(煙・火災・油漏れ等)や不完全行動(保護具未着用・転倒・居眠り等)を早期に検出するサービスや、船陸間の高速データ通信が可能な衛星ブロードバンドインターネットが導入され、同社グループの安全運航の高度化と現場の技術的知見をデータとして組織に蓄積し、活用可能となるような試みが多く採用されている。

同船は、三井物産が扱う、主に東南アジアから日本を中心とする北東アジアへのアンモニアの輸送に従事し、化学・肥料を主とする需要家向けのアンモニア供給を担う。

また、JERAとIHIが 2023 年度から碧南火力発電所号機において開始を予定している、燃料アンモニアの大規模な転換技術の確立に向けた実証試験で使用される燃料アンモニア輸送にも従事する予定だ。

■概要
全長:155.96m
全幅:25.50m
型深:15.90m
喫水:9.00m
主機:HHI-EMD/Hyundai-B&W 5S50ME-C9.7-HPSCR

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