日本気象、日本郵政、日本郵便は2月26日、自治体向けに、日本郵便の郵便局ネットワークを通じて取得した冬期の道路情報を、冬期道路の安全支援に役立ててもらうために提供する実証実験を開始すると発表した。
この実証実験では、鳥取県内において、主に山間部地域の凍結有無や積雪有無、雪による倒木や車の立ち往生、現地の写真など、地域の郵便局員が把握した道路に関連する情報について、日本気象が運営する専用 Web サイトを通じて鳥取県土整備事務所様への提供を行い、早急な対応につなげることで、地域社会に貢献することを目的としている。
日本気象は、鳥取県での冬の降雪や路面凍結の可能性を事前に予測し、安全で円滑な道路交通の確保と、効率的な除雪作業のサポートを行っている。この実証実験を本事業と合わせて実施することで、予測情報に加えて、目視で把握した道路状況について、情報提供を行うことができ、現場でのより正確で迅速な判断に役立ててもらうことが可能になる。また、この情報を活用することで、日本気象が提供する冬期の道路気象予測の精度向上にもつなげる。
実証実験は、日本気象の冬期の雪氷予測に関する経験や知識と、日本郵便が持つ全国津々浦々の郵便局ネットワークの強みを組み合わせた、自治体向けの新たな情報発信の試みの一環であり、その結果は、日本気象、日本郵政および日本郵便間で共有し、今後のサービスの改善などに活用する。
今後も、日本気象および日本郵政グループは、こうした試みを通じて、地域の防災活動の担い手として、情報配信の強化および対象地域のさらなる発展に取り組んでいくとしている。
■実証実験の詳細概要
実施地域:鳥取県鳥取市および岩美町
情報提供先:鳥取県土整備事務所
実証実験の実施局:鳥取県鳥取市および岩美町内の郵便局(全10局)
実施期間:2024年2月26日~同年3月29日
情報提供内容:凍結有無、積雪有無、雪による倒木、車の立ち往生、現地の写真など