名村造船所は3月1日、佐賀県の伊万里事業所で建造していたHENG MAY MARITIME LLC向け「HENG MAY」を引渡した。
この船は、主要寸法はフランスのダンケルク港へ入港可能な最大船型“DUNKIRK MAX”を志向。共通構造規則(CSR-BC&OT)を適用し船体構造強度の強化に努めると共に、バラストタンクの塗装性能基準(IMO PSPC-WBT 規則)を適用しバラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。
また、同社独自開発の「Namura flow Control Fin (NCF)」、および「フィン付き舵(Rudder-Fin)」、更にNCF後流の流場を改善する省エネフィンを装備している。その他にも、高効率プロペラや風圧力低減型居住区、低摩擦型船底防汚塗料を採用することで推進性能の向上を図ると共に、電子制御式主機関の採用により燃費性能および経済性の向上を図っている。
主機関および主発電機関には、窒素酸化物(NOx)排出3次規制に適合した機種を採用し、更にはエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。
■主要目
全長:291.92 m
幅 (型):45.00 m
夏期満載喫水 (型):18.20 m
総トン数:9万3555 総トン
載貨重量:18万2268 重量トン
主機関:MAN B&W 7G60ME-C10.5-EGRBP 1基
定員:24名
船級:アメリカ船級協会 (ABS)
船籍:リベリア
名村造船所/18.2万トン型ばら積み運搬船「BO MAY」竣工