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大和ハウス/ベトナム北部で初のマルチ型物流施設を開発

2024年03月04日/物流施設

大和ハウス工業とタイで物流施設の開発等を展開する最大手のWHA社が共同出する DH WHA Logistics Property Minh Quang Vietnam(DH WHA ロジスティクスプロパティミンクアンベトナム)は3月4日、ベトナム北部にある「ミンクアン工業団地」内に、マルチテナント型物流施設を同月1日に着工したと発表した。

同施設の名称は「(仮称)DPL Vietnam Minh Quang」(ベトナムミンクアン)」。平屋建て、敷地面積7.1万m2、延床面積4.2万m2。最大10社(1区画約2800m2~)のテナント企業が入居可能で、同社がベトナム北部で開発する初の物流施設となる。

<「(仮称)DPL ベトナムミンクアン」外観イメージ>
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開発地は、ハノイ中心部まで直接アクセス可能な幹線道路に面しており、ハノイ市内への配送拠点としても優れた立地。また、ベトナム北部最大の国際空港「ノイバイ国際空港」まで約54km、貿易港の「ハイフォン港」にも約80kmと、輸出入の拠点としても適している。

また、同施設周辺には工業団地が集積し、90社以上の日系企業が進出していることから、同エリアに展開する製造業などの企業が原材料や商品を保管する施設としての需要も見込まれるという。

WHA社は、物流施設開発(総賃貸面積約290万m2)のみならず、物流戦略の構築など幅広い事業サービスやインフラを提供し、タイで12か所、ベトナムでか所の工業団地の開発を手掛けている。大和ハウスは2016年にWHA社と合弁会社WHA Daiwa Logistics Propertyを設立し、タイでの事業を開始。物流施設の開発・運営・管理・賃貸事業においてWHA社と協業している。

両社は、ASEAN・東アジアにおけるさらなる事業拡大に向けて今年1月に新たな合弁事業契約を締結し、「(仮称)DPLベトナムミンクアン」を共同開発することとなった。今後、相互の経営資源を組み合わせ、海外で物流施設等を検討している日系企業や世界各国の企業に対して誘致活動を行っていく。

大和ハウスグループは現在、25の国と地域(計51都市)で地域密着型の事業を展開している。「第7次中期経営計画」では、海外事業で2026年度には売上高1兆円、営業利益1000億円を目指している。

ベトナムでは、2011年8月の「ロンドウック工業団地」の開発を皮切りに、これまで南部エリアを中心に事業を展開し、物流施設3棟、レンタル工場5棟を開発。2022年11月には同社海外初となる4温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)のBTS型物流施設を竣工した。

■施設概要
名称:(仮称)DPL Vietnam Minh Quang(ベトナムミンクアン)
所在地:ベトナム社会主義共和国フンイエン省ミンクアン工業団地
Minh Quang Industrial Park, My Hao Town, Hung Yen Province, Vietnam
交通:ハノイ中心部まで約45km(車で約65分)
ノイバイ国際空港まで約54km(車で約75分)
ハイフォン港まで約80km(車で約100分)
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主・運営会社:DH WHA Logistics Property Minh Quang Vietnam
出資比率:大和ハウス工業51%、WHA Corporation PCL:49%、2024年内に出資完予定。現在の社名:DH Logistics Property Minh Quang Vietnam
設計・施工: 105 Construction Joint Stock Company
構造・階数:鉄筋コンクリート造・平屋建て
敷地面積:7万109.20m2
延床面積:4万2330.33m2
賃貸面積:3万7548.59m2
着工:2024年3月1日(予定)
竣工:2024年12月27日(予定)

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