EC支援事業などを手がけるNEは3月13日、クラウド型EC一元管理プラットフォーム「ネクストエンジン」で、複数の在庫保管拠点を持つEC事業者の輸送コストを最適化するため、注文された商品と拠点ごとの在庫情報とを紐づける機能を追加したと発表した。
新機能が追加されたことで、送り先の所在地や、商品を購入した店舗に応じて、最適な商品在庫の引当拠点が自動的に設定される。
これにより、EC事業者は商品配送のリードタイムや送料の削減が可能になるほか、楽天市場は楽天スーパーロジスティクス、Yahoo!ショッピングはヤマトフルフィルメント、Amazonはフルフィルメント by Amazonなど、モールごとに親和性の高い倉庫から商品を引き当てることで、モール内での検索順位の向上が見込める。
また、送り先への配送に最適な拠点が選択されることで配送距離の延長を防ぐことができ、4月からドライバーへの時間外労働時間規制が適用されることで生じる「2024年問題」の解決にも寄与することができる。
今後もNEでは、在庫が無い場合の他拠点からの商品引当や、荷割れや横持ちを防止するまとめ出荷、複数拠点の商品在庫の合算値をモールに連携、APIによる自動連携の強化、倉庫やWMSとの連携強化など、拠点管理機能の強化を予定している。
アマゾン/北海道への翌日配送開始、ANA旅客機の貨物室を活用