Mujinは4月25日、半導体製造装置メーカーのSCREENセミコンダクターソリューションズに、AGVを活用した工場内搬送の自動化ソリューションを提供したと発表した。
＜SCREENセミコンダクターソリューションズの導入事例＞
AGVを導入したSCREENセミコンダクターソリューションズ 滋賀県彦根事業所（滋賀県彦根市）の新工場棟では、半導体洗浄装置の組立工程を手がけており、需要変動に柔軟に対応するため、セル生産方式が採用されている。
この現場に対して、Mujinは部品の組立・ピッキング支援システムをAGVと連携させ、作業進捗との連動を含む、SCREENセミコンダクターソリューションズ独自の生産管理システムの構築を支援した。
これにより、AGVを用いたフリーロケーションでの配膳部品管理と、組立セルへの部品配膳、完成品回収の自動化を実現。部品配膳に必要だった人員を削減し、部品の誤配膳や取り間違いを無くしたほか、AGVを用いたことで変更にも対応できるフレキシブルな組立工程の構築に寄与した。
＜AGV郡制御のイメージ＞
AGVは、床面に張り付けたQRコードを読み取って走行するQRグリッド式の機種を採用しており、最大数百台規模の群制御や走行面積の最小化、柔軟なレイアウト変更が可能となっている。
SCREENセミコンダクターソリューションズによるAGV導入では、Mujinによる構内物流自動化の需要拡大に対応可能な製品・部品在庫供給体制と、経験豊富な専門チームによる顧客の構想実現のための的確な仕様提案、またSCREENセミコンダクターソリューションズ協力もあり、成約からシステム立ち上げまで、スピーディーな導入を実現した。
また、Mujinでは今回の導入にあたり、万が一の不具合発生時にも、自動化機器へ高い要求仕様を求められる製造現場に対応可能な体制を名古屋営業所を中心に数年かけて構築したことで、導入後も安心してAGVを活用できるようにした。
