ジャパン マリンユナイテッド（JMU）は5月23日、津事業所（三重県津市）で建造していたWAN HAI LINES（SINGAPORE）向け3055TEU型コンテナ船「WAN HAI 371」の引渡しを完了したと発表した。
＜WAN HAI 371＞
同船は、ホールド内最大12列×6段、デッキ上最大14列×7段の積載能力をもつ総積載量3055TEUのフィーダーコンテナ船。
アジア発着やアジア域内での海上輸送量の増加に伴い、中長距離の定期航路への投入を想定して開発された船型で、高い積載能力と定時運航を可能とする高い航海性能を高レベルで実現し、従来船に比べて環境性能と運航性能を大きく向上させている。
具体的には、低抵抗・高効率を追求した幅広最適船型や、同社独自の省エネデバイ
ス「LV-Fin」「ALV-Fin」の最適化によって、従来船に比べ大幅な燃費削減を達成している。
燃費面では、MAN-B＆W製の最新電子制御エンジン「Mark10.5」の採用や、冷却海水ポンプのインバーター制御の採用によって性能を向上。
安全面では、INS（統合型航海システム）や全天候型ブリッジの採用で、航海中や離着桟時の操船の利便性と安全性を向上させているほか、CCTVカメラシステムを装備し、航海支援・機関室内監視等による安全性向上を図っている。
環境面では、バラスト水処理装置の装備や、有害物質一覧表の保持等に適合するなど、さまざまな規制に対応している。
■「WAN HAI 371」概要
全長：203.50m
幅：34.80m
深さ：16.60m
喫水：11.50m
載貨重量：3万7160トン
総トン数：3万676
主機関：MAN-B＆W 7S70ME-C10.5 ディーゼル機関1基
航海速力：21.50ノット
定員：25名
船級：DNV
船籍：シンガポール
