JR東日本（東日本旅客鉄道）は、7月1日に新会社「JR東日本不動産」を設立する。
＜物流施設などに不動産事業の領域を拡大し、多様なサービスの提供につなげる＞
新会社は、JR東日本グループの「成長のエンジン」として、グループの社有地開発やマチナカの不動産の取得・開発を行う。
社有地については、地域特性に合わせた開発を行い、JR東日本グループの持つポテンシャルを最大限引き出し、魅力あるまちづくりを進める。
マチナカ不動産については、駅周辺部のオフィス・商業・ホテル・住宅などの取得・開発を行い、駅を中心としたまちづくりの範囲を広げる。
また、JR東日本グループと顧客の接点を増やすため、駅周辺部に限らない立地や物流施設などのさまざまなアセットタイプの不動産取得・開発にも取り組む。
2027年度までに社有地の開発とマチナカの不動産の取得を合わせて1000億円規模の投資を計画している。
新会社で取得・開発した物件は、JR東日本不動産投資顧問が組成するファンドなどに売却し、獲得した資金をJR東日本グループが成長分野へ再投資する。
これまでのJR東日本グループにおける不動産事業の回転型ビジネスモデルに新会社の機能を加えることで、回転型ビジネスを加速させる。
JR東日本グループは、新会社によって不動産事業の領域を拡大することで、顧客との接点を増やし、Suicaを中心とした多様なサービスの提供や、Suica経済圏の拡大につなげる考え。
■「JR東日本不動産」会社概要
所在地：東京都新宿区新宿4
資本金：10億円
株主：JR東日本
設立：7月1日
事業内容：JR東日本グループの社有地開発、不動産の取得・開発と売却
