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JR東日本/新幹線での高速・多量荷物輸送等新たな輸送網を構築へ

2025年03月05日/3PL・物流企業

東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月4日、 鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービス「はこビュン」で、営業列車の客室や荷物輸送専用車両を活用した大口荷物の定期輸送サービスを開始すると発表した。

<はこビュンのロゴマーク>
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今後、順次ネットワークの拡大等により、さらに荷物輸送ニーズにあった新たな物流サービスを提供し、社会課題解決に貢献していくとしている。

輸送対象は北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線、在来線特急及び在来線。輸送単位は1箱単位の小口から大口輸送まで(今回、東北新幹線の100箱単位事業化に着手)。

<輸送料金(基本) はこビュン>
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<輸送料金(基本) はこビュンQuick>
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これまでの全ての新幹線において展開してきた駅間での小口輸送を着実に拡大させるとともに、在来線を含めた各方面への更なるネットワークの強化、受付・予約のシステム化によるタイムリーなサービス提供、そして高速・多量荷物輸送の事業化により、JR東日本グループ全体で年間100億円規模の収益獲得を目指す。

4月18日から新青森・東京間で客室を使用した車両貸輸送を開始することに加え、E3系新幹線1編成の全号車を荷物輸送専用車両として改造に着手し、2025年秋には車両基地を活用した盛岡・東京間での輸送を開始する。新たな物流ネットワークの構築により、JR東日本グループだからこそ展開できる新たなライフスタイルを提供するとしている。

また、これまで、主に始発終着駅間かつ列車限定での輸送を行っていたが、今後、途中駅での取り扱いも含め新幹線全列車に対象を拡大し、大口輸送に関しては東北エリアから首都圏へ土休日を除く毎日輸送を行う。また秋田・山形・上越新幹線など各方面、そして特急電車等を含め「はこビュン」ネットワークを拡大し、輸送サービスを展開する。

2024年度の多量輸送事業化検証結果等を踏まえ、現行の数箱から10箱単位の輸送サービスから、より多量かつ定期的な輸送サービスを開始する。将来的に、上越新幹線ほか対象線区・区間の拡大を図る。運行日は毎週金曜日の定期運行を開始 (4月18日(金)~)する。

<輸送イメージ>
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さらに、E3系新幹線1編成の全号車を荷物輸送専用車両として改造(床面フラット化)します。2025年秋の東北新幹線盛岡・東京間上り列車での平日定期運行を皮切りに、車両基地を活用した100 箱単位、最大で1000箱程度のさらなる大口輸送を定期化する。

2024年2月に同社グループと日本郵政グループとの間で「社会課題の解決に向けた連協強化」に関する協定を締結している。その中で、持続可能な物流の実現を掲げ、両社で「物流のリ・デザイン」の実現に向けて検討を進めている。

<ネットワークの拡大による新たなライフスタイル(イメージ)>
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