日本郵船とアストモスエネルギーは共同保有する大型LPG(液化石油ガス)運搬船を「GAS AMETHYST(ガス アメジスト)」と命名した。
3月に竣工したGAS GARNET(ガス ガーネット)に続くLPG二元燃料エンジン搭載船で、共同保有船としては今年2隻目、アストモスエネルギー向けLPG二元燃料船としては4隻目になる。
この船は、重油とLPGを燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載。また、軸発電機を採用しており、主機からプロペラに繋がる軸の回転を利用して発電することによって、通常航海中のディーゼル発電機を停止させ、LPG燃料のみで航行が可能。LPGを燃料として使用する場合、同社従来船の重油焚きに比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx) が95%以上、二酸化炭素(CO2)が20%以上削減される。
LPGの他に、将来の脱炭素社会を実現するうえで注目されているアンモニアも積載することができるため、将来的に需要が増加すればアンモニア輸送にも対応することが可能だ。
■概要
名称:GAS AMETHYST(ガス アメジスト)
全長:229.90 m
型幅:37.20 m
深さ(型):21.90 m
夏期満載喫水(型):11.65 m
積載容量:8万6953m3