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ヤマタネ/「持続的営農」と「環境負荷低減」でグリーンに出資

2024年06月28日/SCM・経営

ヤマタネは6月28日、「持続的営農」と「環境負荷低減」でグリーンへ出資し、同社と資本提携した。

<両社のロゴ>
20240628yamatane1 - ヤマタネ/「持続的営農」と「環境負荷低減」でグリーンに出資

農業界では高齢化による離農を背景に、農地の集約化が進み生産者あたりの面積が拡大、管理負担が増している。さらに、気候変動リスクが高まっていることにより安定した生産活動が困難になっている。持続的な農業を実践するには、効率的な栽培体制が必要であり、データを活用した科学的農業の実現が求められている。

「e-kakashi」は、収穫適期や病気・害虫のリスクを予測する機能を持ち、作業の効率化やリスク回避、品質・収量の向上をサポートする。また、栽培マニュアルの共有が容易で、新たな作物への挑戦や複合経営の促進も期待され、収益の安定化にも貢献する。

ヤマタネは自らの産地ネットワークを活かし「e-kakashi」を活用した取り組みの普及活動を、グリーンはサービスの導入と技術面における支援を行う。今後、両社で具体的な協業の内容・条件等を定め、改めて業務提携契約を締結する予定だ。

<左からグリーンの戸上 崇CEO、ヤマタネの河原田 岩夫社長>
20240628yamatane2 - ヤマタネ/「持続的営農」と「環境負荷低減」でグリーンに出資

ヤマタネの河原田 岩夫社長は「100 年前の創業以来、お米を通じ、産地と顧客とを繋げてきた。そして今、農業を取り巻く環境は、離農の増加や温暖化による気候変動リスクの増大など、かつてない程に問題が深刻化している。これらの問題解決には、グリーンの技術・知見・ネットワークが不可欠であると考えた。『物流と食の流通を通じ、より豊かな社会づくりにチャレンジしていく』という当社のビジョンを実現するため、グリーンと協業し持続的な農業と環境に優しい社会の実現に向けて、新たな取り組みを加速させていく」と述べている。

また、グリーンの戸上 崇CEOは「このパートナーシップは、農業界における新たな展開の可能性を切り拓くものであり、私たちのビジョンである『科学とイノベーションの力で 自然とヒトをつなぎ 笑顔を創造する』うえで重要な一歩。ヤマタネのネットワークに私たちのテクノロジーが結集することで、より持続可能で効率的な農業が実現され、地域社会に貢献できることを確信している」と話している。

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