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山善/大阪の新物流拠点に自動搬送ロボ導入、2024年問題に対応

2024年08月07日/SCM・経営

山善は8月6日、大阪府に新設した物流拠点「新ロジス大阪」に、LexxPlussの自動搬送ロボット「 Lexx500 」を導入することを発表した。

経済産業省の補正予算「物流効率化先進的実証等事業費補助金」を活用し、2024年11 月~ 2025年1月までの3か月間、搬送時間と荷役作業員の労力削減を目的とした実証実験を行う。

<実証実験を行う「新ロジス大阪」>
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「新ロジス大阪」は同社の産業ソリューション事業部とツール&エンジニアリング事業部が取り扱う、メカトロ機器や環境改善機器、切削工具や測定工具等の西日本の戦略物流拠点として、2024年11月に一部稼働、2025年1月より本格稼働を予定している。

現在、大阪府大東市の「ロジス大阪」でも商品の入出荷業務を行っているが、ピッキング後の商品搬送に多くの労力がかかり、トラックの荷待ち時間にも影響が出ている。

新拠点への自動搬送ロボット導入には、こうした課題を解決し2024年問題対策につなげたいとの思いもある。

「 Lexx500 」は、施設内の地面の2次元コードに従って軌道走行する搬送ロボット「AGV」と、センサーを搭載して自己位置を把握しながら走行ルートを導いて自律走行する搬送ロボット「AMR」の双方の特長を併せ持ち、現場に合わせた庫内物流の自動化を進めることができるのが特徴。

<導入する「Lexx500」使用イメージ>
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「Lexx500」をAMRとして活用し、商品を積載した6輪台車の地点間搬送作業などを自動化することで、商品の搬送時間と労力の大幅な削減を目指す。

山善は、物流機能の整備・拡充を重要な経営課題と捉えており、「物流業務の効率化とサステナビリティへの貢献」を基本方針としている。

最新のマテハン機器や自動化設備を導入し、庫内作業の効率化を図りつつ、見学会などを通じて他社にもその知見を提供することで、サプライチェーン全体の課題解決に貢献していく考えだ。

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