プロロジスは8月28日、埼玉県行田市にBTS型物流施設「プロロジスパーク行田」の開発を決定したと発表した。
開発予定地は国道125号「行田バイパス」に近接、国道17号線への交通の便も良好。東北道「羽生IC」から10km、「加須IC」から14kmと好立地な富士見工業団地拡張地区内に開発する。東北・関越道や首都圏全域へのアクセスに優れ、広域配送拠点として交通利便性が高いエリアだ。
自動車30分圏内に約68万人の人口を抱えているため、雇用確保の観点からも優位性が高く、近隣には大型トラックが利用できるガソリンスタンドや、コンビニエンスストアもある。
周辺には自動車メーカー、食品メーカー、飲料メーカーなどが立地しており、生産・物流の拠点となっている。生産工場から東北、関越地方広域への物流拠点に適しているほか、サプライヤーの門前倉庫(取引先近くに納入品を在庫保管するための倉庫)としての需要も見込んでいる。
「プロロジスパーク行田」は、約6万m2の敷地に開発。棟数や施設設計は入居企業の要望に合わせて行う予定で、敷地の分割にも対応する。保管場所の需要が急増している化粧品やアルコール類などの保管も可能なHAZMAT(危険物倉庫)を敷地内に併設することも出来る。工業地域の特性を活かし、さまざまな業種・用途の物流需要に対応可能。
また、ドックシェルター付きの冷凍冷蔵倉庫や重量物に耐えうる床の仕様、低床バースの採用、天井クレーン設置、庫内空調および、マテハンやロボットなど省人化対応のための施設設計にも応じる。外構部分についても、専用待機場や洗車場など入居企業の要望に合わせた設備設置が可能だ。
防災、BCP(事業継続計画)の一環として、緊急地震速報システムや、災害用無線機「ハザードトーク」の導入を計画している。また、ESG推進・環境負荷低減への取り組みとして、施設屋根面に太陽光発電設備の設置を検討している。
■計画概要
名称:プロロジスパーク行田
開発地: 埼玉県行田市若小玉(行田富士見工業団地拡張地区)
計画敷地面積:約6万m2(約1万8000坪)
計画延床面積:最大約12万m2(約3万6000坪)
構造(予定):地上2~4階建
着工予定:2026年春
竣工予定:2027年秋