ヤマト運輸は10月31日、貨物専用機(フレイター)定期便を使った、活魚のスピード輸送を開始したと発表した。独自開発したクールコンテナの活用により、獲れたての魚を小ロットで最短翌日に首都圏の市場や飲食店などに届ける。
北九州-羽田間で運航している深夜のフレイター定期便を活用し、長崎県対馬市の水産事業者ダイケーから東京都千代田区の飲食店へ、穴子・クエ・アカハタなどを生きたまま輸送するという輸送フローを構築し、利用者から「流通現場に大きな変化をもたらす画期的な出来事。新規取引先の開拓や海外市場拡大にもつながる」と喜ばれている。
輸送方法は魚の種類、外気温の状況に合わせて、常温輸送と保冷輸送を選択できる。常温輸送の場合、活魚を入れた専用の発泡スチロール箱を、水漏れを防ぐ防水パンに入れ輸送する。
保冷輸送の場合は、独自のクールコンテナを活用することで、季節や外気温に関わらず、安定した温度で輸送することが可能だ。
インバウンドの増加により、東京などの消費地では鮮度の高い活魚の提供ニーズが高まるなか、活魚の輸送は主に陸上トラックで行われており、多頻度小ロットでの輸送は難しいとされる。またトラックドライバー不足により、陸上輸送での長距離輸送を安定的に続けていくことも課題となっている。
こうしたなかヤマト運輸は、フレイターを活用した活魚輸送を通して、地方における漁業の発展、地域活性化、新たな販路拡大や需要創出に貢献していく方針だ。
JAL/成田ーバンコク線運航などフレイター2025年度下期計画決定
 
									 
										 
		 
					 
		 
		 
		 
		



 
					 
		 
		 
		 
		 
								 
								 
								