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knewit /調達物流特化の「契約車両数削減 AI」を公開

2024年09月18日/IT・機器

knewit(ニューイット)は9月18日、調達物流に特化、協力会社への申し入れなどの商社特有の課題に特化しているAIソリューションとして国内初となる調達物流特化 AIサービスのうち、契約車両数削減AIを公開した。

契約車両数削減AIは、輸送網効率化のため独自開発したAIが搭載された、素材を扱う調達物流に特化した、サービス。独自データベースと独自処理技術を用いており、具体的にどのトラック・ルートを、どの別のトラックやルートへマージすることで削減可能かを具体的に突き止めることに特化している。効率が改善されても原価が削減されないような「成果なき改善」を回避することや、商社業務として作業の負担となる「高い関係者への報告」「協力会社への申し入れ」などの業務までを考慮した、国内初の調達物流特化のAIサービスとしている。

<「成果なき改善」を回避する予測能力に特化>
20240918knewit - knewit /調達物流特化の「契約車両数削減 AI」を公開

サプライチェーンの最適化に取り組むAIプロジェクトにおいて多くの場合は、結果的に現場では実行できないであろう計画の算出をしてしまうケースが多くある。knewitでは、 ルートや重量などの定量的に扱える要素のみを考慮したトラック台数削減のシミュレーションで「積み合わせや拘束時間」、「納入先単位での時間指定」など、現場レベルの障壁や必須となる制約事項を考慮されたモデルを開発した。

また、「荷主企業の保有する限定的なデータで使える」点も特徴に挙げている。商社の業務分析での大きなハードルの一つは、協力会社が担当する範囲の情報が取得できないため、正規化されたデータを揃えることが難しいという現状がある点。knewitの契約車両削減AIは、初期段階でのデータセットが少ない状態やデータが名寄せされていない、要素化されていない状態を踏まえた仕様での開発をおこなった。そのため、荷主企業の保有する限定的なデータで使えることが大きな特徴となっている。

「協力会社への申し入れプロセスを支えるAIサポートが充実」も大きな特徴。シミュレーションや分析など出力だけではなく、具体的な輸送計画の変更を踏まえた「協力会社への申し入れ」を支援するAIサポート機能が充実している。 関係ステークホルダーとの調整におけるリスクを最小限に抑え、輸送網の改善を迅速にすることや意思決定を進める上での各位への事前対応の可否確認まで、包括的にサポートする。knewitでは今後も「住所の先を作る」のミッションに沿って、自社独自の開発力や保有データを活かし、サプライチェーンの業務改善や効率化を支援するサービスの提供を強化していくとしている。

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