飯野海運は9月27日、サウジアラビア王国よりバクリー物流サービス担当副大臣をはじめ、同国政府関係者が9月3日に同社を訪問し、大谷社長や担当部門の役員と約 1 時間にわたり会談を行ったと発表した。
<右側手前から3人目がバクリー物流サービス担当副大臣、左側手前から4人目が大谷社長>
<2列目左から 6 人目がバクリー物流サービス担当副大臣、2列目左から5人目が大谷社長>
サウジアラビア政府は「サウジ・ビジョン 2030」の国家戦略のもと、経済の多様化を進めており、特に運輸分野において世界のハブとなることを目指している。この取組みの一環として、同国政府関係者がサウジアラビアへの外国企業進出の促進を目的に来日し、同社にも訪問したもの。
会談では、サウジアラビアと同社を含む日本企業との協力の可能性について、活発な議論が交わされた。引き続き同国との連携を強化し、中期経営計画に基づくグローバル事業の拡張ならびに企業価値の向上を目指していくとしている。
なお、同社はケミカルタンカー事業に強みを持ち、1970年代後半より中東からの海上輸送を手掛けており、特にサウジアラビアで生産される石油化学製品は中東地域での主要な貨物となっている。また、サウジアラビアの荷主企業とケミカルタンカーのみならず、油槽船や貨物船事業などでも長年にわたり友好かつ強固な関係を築いてきた。