BIPROGY は10月18日、三菱重工業のグループ共通の直接材調達・購買管理システムに製造業向け調達・購買ソリューション「eBuyerBrains(イーバイヤーブレインズ)」を提供し、9月から稼働を開始したと発表した。
三菱重工は、「eBuyerBrains」の導入により、「購入要求」、「見積」、「発注」、「検収」などの業務プロセスの効率化だけでなく、業務を通じて蓄積されるデータをリアルタイムに活用できる。そのため、原材料や部品などの調達業務に関する迅速な意思決定と、より付加価値の高いデータ分析やコスト削減に向けた戦略立案業務に注力することも可能になる。
従来、直接材調達・購買管理システムにはERPの機能を利用していたが、全社利用可能な共通機能と事業領域ごとに個別対応が必要な部分を整理し、直接材調達業務に強みを持つ「eBuyerBrains」を中心に全社共通の調達・購買管理システムを新しく構築した。それにより、全社で調達関連業務を可視化できるだけでなく、「購入要求」、「見積」、「発注」、「検収」などの業務プロセスや業務を通じて蓄積されるデータをリアルタイムに活用した調達分析や、サプライヤー管理も可能になった。
また、調達担当者の情報集計作業をデジタル化することで、集中購買や内製化の検討、原材料の標準化など、より付加価値の高いデータ分析やコスト削減に向けた戦略立案業務に注力することもできる。
eBuyerBrainsは、「見積」、「発注」、「検収」などの基幹業務に加えて、サプライヤー管理機能や調達分析機能などの管理業務や意思決定支援までを広範囲に購買・調達業務をデジタル化し、調達 DX を実現する統合調達ソリューション。購買基幹業務、ソーシング、EDI(Web 発注システム)、ポータル、マスター管理、実績分析、単価査定などの要素で構成されており、部分的な導入も可能だ。
今後も BIPROGYは、「eBuyerBrains」の機能やサービス形態の拡充を行い、デジタル化が進展していない製造業における直接材調達業務のDXを支援していく。また、製造業の調達DXを進めていくことで、調達・購買業務の高度化に貢献し、サプライチェーン全体のデータ可視化や生産性向上に取り組んでいくとしている。