三菱造船は11月15日、トヨフジ海運向けのロールオン・ロールオフ貨物船(RORO船)の命名・進水式を、山口県下関市の三菱重工業下関造船所江浦工場で行ったと発表した。
艤装工事、試運転などを経て2025年6月に同社へ引き渡された後、アジア航路向けのRORO船として就航を予定している。
同船は、全長約195m、全幅約30.6m、総トン数約4万9500tで、乗用車約3000台の積載能力を有する。主機関および主発電機関には、LNGと軽油それぞれを燃料として使用できる高性能デュアルフューエルエンジンを搭載しており、同じ船型で重油を使用した場合と比較して、CO2排出量を25%削減、SOx(硫黄酸化物)排出量はほぼゼロという優れた性能を達成しており、環境負荷の低減に寄与するという。
なお、トヨフジ海運から受注した1番船「TRANS HARMONY GREEN」はすでに2024年6月に命名・進水式を終えており、2025年1月末に同社に引き渡される予定だ。
三菱造船は今後も、海洋システムインテグレーターとして燃費性能・環境性能に優れ、安定運航に資するフェリーやRORO船を建造していくことにより、ビジネスパートナーとともに多様な課題を解決していくとしている。
■TRANS HARMONY EMERALDの主要目
船種 | ロールオン・ロールオフ貨物船(RORO船) |
全長 | 約195m |
全幅 | 約30.6m |
総トン数 | 約4万9500t |
車両台数 | 約3000台 |
航海速力 | 19.5ノット |
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