三菱倉庫とHacobuは11月28日、Hacobuが提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を、三菱倉庫の35拠点に導入したと発表した。
MOVO Berthは、荷待ち・荷役時間の削減や物流現場の生産性向上を実現するためのトラック予約受付サービス。パソコンや携帯電話、タブレットを利用して入場予約・入退場受付を行い、ドライバーへのバース番号の通知や連絡、作業を円滑に進めることが可能だ。
<MOVO Berth画面で荷役が長引いている作業を検知し、現場確認する様子>
もともと三菱倉庫は、2019年からMOVO Berthを導入しており、今回の導入で三菱倉庫のMOVO Berth導入拠点数は全国45拠点となる。
先行導入した三菱倉庫大阪支店 茨木第一営業所滋賀近交運輸倉庫では、入場予約機能によりトラックの到着時間と車両・乗務員情報の可視化により、現地での荷待ち時間が9割減少する実績を上げている。
この結果から、MOVO Berthの導入拡大は物流効率化と生産性向上を一度に達成できると判断、使用拡大を進めてきたという。
三菱倉庫は、MOVO Berthの活用により倉庫施設におけるドライバーの荷待ち・荷役時間を可視化、2024年度中に全倉庫施設におけるトラックドライバーの入場~退場までの時間を2時間以内(努力目標として1時間以内)にすることを目指す。
Hacobuは、取得した物流ビッグデータを共有・分析することで共同輸配送の実現を目標とするほか、さらにはカーボンニュートラルの実現、ドライバー不足などの労働力問題の解決に寄与し、持続可能な物流インフラの構築を目指すとしている。