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2024年冬季賞与動向/ 「運輸・倉庫」だけが「増加」3割超に

2024年12月06日/調査・統計

帝国データバンク(TDB)は12月6日、2024年冬季賞与の動向について調査した結果を発表した。

<冬季賞与の支給状況に関する調査結果>
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調査結果によると、2024年冬のボーナスは、全体の23.0%で1人当たり平均支給額が前年より「増加」した。「賞与はあり、変わらない」は43.3%、「賞与はあるが、減少する」は13.9%で、合計すると「賞与あり」の企業は80.2%だった。

一方で、「賞与はない」と回答した企業は12.8%となった。特に「繊維・繊維製品・服飾品小売」は47.7%と突出して高く、ほぼ半数の企業が賞与を支給しない状況となっている。

<冬季賞与が「増加」する企業の規模・業界>
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「賞与あり、増加する」企業を業種別にみると、「運輸・倉庫」は前年から8.4ポイント上昇して30.9%で、唯一3割を超える結果となった。2024年問題に直面し、人材確保が課題となっていることが影響した形だ。

2年連続で増加している業種は3業界で、「金融」が17.0%、「建設」が24.9%、「製造」が24.9%となっている。

また、冬季賞与が2年連続で増加する企業は12.0%で、前年から1.7ポイント上昇した。

賞与を増やすとした運輸業界からは、「引き続きドライバー不足には拍車がかかり、人材の争奪戦が激化する」(一般貨物自動車運送)といった要因を指摘する意見が聞かれた。

2025年以降は飲食料品など生活必需品の値上げが続くと予想されるなか、企業が家計の購買力に直接影響するボーナスを支給する原資を増やすための経営改善を進めることで、消費活性化の一助となることが期待される。

■調査詳細
調査期間:2024年11月18日~11月30日
調査対象:全国2万6880社
有効回答企業数:1万939社(回答率40.7%)

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