LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





アセンド/初となるユーザー会開催、DX化の本音が赤裸々に

2024年12月13日/3PL・物流企業

PR記事

アセンドは12月12日、本社において初となるユーザー会「運送業DX研究会」を開催し、北海道から九州まで全国から約40数人の参加者が集まった。

<参加者全員の記念撮影>
20241213ascend1 - アセンド/初となるユーザー会開催、DX化の本音が赤裸々に

「物流の2024年問題」を背景に、トラックドライバーをはじめとする物流従事者の時間外労働が制限され、業界全体の労働力不足が一層深刻化していることを背景に開催されたもの。持続可能な物流体制の構築が求められており、抜本的な解決策としてDXに焦点を当てて、催したものだ。

初開催となるこのイベントでは、「日本でいちばん大切にしたい会社」において、審査委員会特別賞を受賞し、創業以来70年業績を伸ばし続ける「柳川合同」と従業員個々の価値観に沿った働き方を実現しながらデジタル技術を駆使した多様なサービスを展開する「mirai計画」によるゲスト講演が行われた。

<左から柳川合同の荒巻陽佑執行役員、荒巻哲也社長、アセンドの日下瑞貴社長>
20241213ascent2 - アセンド/初となるユーザー会開催、DX化の本音が赤裸々に

「柳川合同」の講演では、荒巻哲也社長と、荒巻陽佑執行役員が解説。福岡県柳川市に本社を構える柳川合同では、アセンドのロジックスを導入し、事務作業のDX化を果たした内容を説明。荒巻社長は「DX化と言っても分からないことだらけなのでとにかくやってみよう」、そして「最初に社内で一番アナログな人間に担当してもらった」ことにより、全ての社員が抵抗感なく利用するようになったという。荒巻執行役員は入社する前からデジタル分野の仕事をしていたため、技術分野に明るく、着々とDX化への道筋を立案していった。

現在では、全国11か所に拠点を置き、従業員数も400名を超え、毎年10%前後の成長を果たしている。しかし、荒巻社長は「長距離輸送の仕事で大型車ばかり増やして売上アップを果たしてきたが、単身赴任者も多くなり、社員が楽しそうに仕事をしてほしいことから、無理に売上を伸ばさず、方針を切り替え、他事業者との共創を通じ、百貨店化した業態に持っていきたい」と話した。

<左からmirai計画の柳川佑平社長とアセンドの日下瑞貴社長>
20241213ascend3 - アセンド/初となるユーザー会開催、DX化の本音が赤裸々に

「mirai計画」は愛知県みよし市に本社を構える保有車両約40台の企業だ。柳川佑平社長が、現在までの壮絶なる生き様を赤裸々に語ってくれた。21歳で大手宅配会社を辞め、運送会社を起業し、軽貨物車によるスーパーへの配送や宅配の孫請けを始めたものの、当初の「ドライバーを笑顔にしたい」という思いとは裏腹に、どんどんドライバーの環境を悪化させてしまった。杜撰な管理体制が招いた結果だが、ドライバーもすぐに辞めることになり、最終的には会社の経営権まで売却。

そこから、柳川社長の復活が始まる。まず、「自分には経営哲学も理念も何もないことに気づいた」という。そこで、原点に戻り、「ドライバーを笑顔にしたい」、そのためにどうすれば良いのか、様々な試行錯誤を積み重ねていく。そして、アセンドのロジックスとの出会いで、社内DX化への歩みを進めていく。ドライバーの選択制も採用した。ライトコース、バランスコース、プロフェッショナルコースと3つの選択肢を示し、自分に合ったスタイルを選べるようにしたことで、社員数も倍増したと説明した。

<司会を務めたアセンドの日下瑞貴社長>
20241213ascend4 - アセンド/初となるユーザー会開催、DX化の本音が赤裸々に

その後、質疑応答を経てアセンドの運送管理システム「ロジックス」について「変形労働時間制」にも対応する旨の発表を行った後、「アセンド食堂」提供の料理で懇親会に移る。「アセンド食堂」は、社員が交代で食事を作り、提供する、同社が「一つ釜の飯」を通して人生の様々な時期や学びを共有するという、創業時から大切にしている文化だ。

アセンド/「変形労働時間制」にも対応、運送業DXをアップデート

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース