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山善/東大阪で自動化倉庫を本格稼働 共同輸配送で2024年問題にも対応

2024年12月18日/SCM・経営

山善は12月18日、西日本の最重要物流拠点として「ロジス大阪」を2025年1月6日より本格稼働すると発表した。

<庫内のイメージ>
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東大阪市の既存物流拠点を1月6日より「ロジス大阪」と改称し、最先端システムを導入して庫内物流を自動化する。また、立地を生かした共同輸配送も計画しているという。

庫内物流の自動化を推進するために、自動倉庫やプロジェクションマッピング、AMR(自律走行搬送ロボット)などの従業員の成熟度を問わない最先端のシステムを導入。

これにより、商品の保管から出荷までの一連のプロセスが効率化され、少ない人員でも作業が可能となるとともに、作業スピードと品質の向上を図っている。

<作業間運搬を行う「地点間搬送機器」>
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作業間の運搬で導入している機械は、自動搬送システムを開発するLexxPlussの「Lexx500」を採用。AGV(無人搬送車)と、AMR(自律走行搬送ロボット)の双方の特長を併せ持ち、AMR機能を活用して倉庫内の地点間搬送を行う。

<在庫用シャトル自動倉庫>
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ダイフクのケース立体自動倉庫を商品の入出庫に使用しており、コンテナを商品サイズに合わせて仕切り、約2万アイテムの格納が可能となっている。

ネジやドリルなど様々な商品が多いなか、自動で格納するコンテナが作業台に届くと、作業台上部に設置されたプロジェクターが光と音でコンテナ内の商品格納場所を知らせる「プロジェクションマッピングシステム」により、スピーディーかつヒューマンエラーのない作業を可能にするという。

<おまとめ配送の作業を自動化する「おまとめ配送用シャトル自動倉庫」>
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業界の慣習である“五月雨受注”に対し、同社が創立以来70年以上続けている納品先ごとに商品をまとめる「おまとめ配送」を業界に先駆けて自動化。ロジス大東(大東市)と比べ「おまとめ配送」作業に係る労力が約5分の1となり業務効率を大幅に改善している。

<共同輸配送のフロー図>
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東大阪という全国でもトップクラスの中小工場(町工場)が集積する立地を活かし、自社のトラックで業界他社の荷物も一緒に運ぶことで、業界全体の輸送コストとCO2の削減を両立する「共同輸配送」を実施する。なおこれは、同社としては初の試みだ。

加えて受注時間を拡大し、配送効率が高い夜間から早朝にかけて配送する「早朝配達サービス」を関西圏でも展開していくとしている。

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