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J-オイルミルズ/非食用原料から100%バイオマス由来SAF生成

2025年01月29日/3PL・物流企業

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J-オイルミルズと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1月29日、新たな原料から100%バイオマス由来SAFの生成に成功したと発表した。

<テリハボクとポンガミアの種子からニートSAFを生成する流れ>
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J-イルミルズは、沖縄県などに自生し、食用に適さない亜熱帯植物のテリハボクとポンガミアの種子から搾油・精製した油脂を用いて、100%バイオマス由来のSAF(ニートSAF)の生成に成功した。

この成果は、NEDO事業である「食料と競合しない植物油脂利用によるSAFサプライチェーンモデル構築および拡大に向けた実証研究」において行われたもので、今回生成したニートSAFは国際品質規格である「ASTM D7566 Annex A2」に適合している。

なお、今回使用されたテリハボクとポンガミアは日本では沖縄県、海外では東南アジアなどに分布する亜熱帯植物。テリハボクはその胚珠中の油分が40%~50%、ポンガミアは30%~40%と多く、乾燥地や塩分濃度の高い土地など農地に適さない土地でも栽培可能だ。

食料用の農地との競合が少ないことや、どちらも一般的に食用には適さないことから、食と競合しない新たなSAF原料としての活用が期待される。

昨今、航空業界における二酸化炭素(CO2)排出量削減の具体策として、SAFの安定供給の実現に対する社会的な要請が高まっており、廃食用油だけでは補いきれない油脂原料として、今回の原料が選ばれた形だ。

今後は、燃料としての品質のみならず、環境認証であるCORSIA適格燃料登録を目指して、SAF化技術を持つ石油精製事業者などとの連携を進めるとともに、栽培実証試験などを通した原料供給量拡大への取り組みを進めていくとしている。

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