三鷹倉庫は2月4日、物流システムの自動化、省人化技術のシステム会社「ミューチュアル」の株式譲渡を受け、経営統合をすると発表した。
2025年、物流業界は少子高齢化による労働人口の減少や物流コストの増大、環境問題、自然災害への対応など、取り組むべき課題が山積している。
こうした中、同社は、RFIDテクノロジーをはじめとした物流システムの自動化、省人化技術に強みを持つミューチュアルとの経営統合を通じ、物流システムのさらなる強化を図ることにしたもの。これにより、物流DX化を加速し、物流業界の課題のひとつである物流自動化・省人化を推進する。
創業から60 年を迎えた同社は、物流のトータルサポート企業として、倉庫業務をはじめ、物流の構築、最適化、運営を支援するコンサルティングなど、幅広く物流支援サービスを提供している。コロナ禍以降、「EC物流」、「貿易・通関」といった新規事業を立ち上げ、両事業ともに順調に拡大している。また、2023年から2年間で4か所の物流拠点をオープンし、成長を続けている。
なお、ミューチュアルは、コンピューターソフトウェアの企画・開発・販売を営むシステム会社。RFIDテクノロジーを利用して、物流を始めとする物や人の動きを管理するシステム、HF帯・UHF帯のICチップ・タグ・バーコードを利用したロジスティックシステム、ユニフォーム管理システム、リネン状況管理システム、入退室システム・出退勤システム・行動管理・警報システムなど、ソフトやハードを含めたシステム全体を幅広く取り扱う。ISMS(ISO 27001)の認証を保持し、顧客の情報の取り扱いおよび社内の情報セキュリティにおいて高水準の管理体制を構築している。
■ミューチュアル概要
所在地:大阪市中央区南久宝寺町2-1-2 竹田ビル2F
創業:1996年5月8日
事業内容:各種コンピューターシステム関連事業、物流倉庫入出荷在庫管理システム、流通BMSシステム、ICチップ・バーコードを利用した各種管理システム、OBCビジネスパートナー開発ライセンス認定、ユースウェアライセンス認定、応研Technical Partner、大臣ODDSパートナー、入退室システム(特許申請中)、リネンサプライ工場管理システム、ユニフォーム等レンタル管理システム、RFID(HF帯・UHF帯)を活用した入退室やレンタル管理を初めとする人や物の状態管理システム
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