商船三井は3月3日、、CO2と水素から合成されるe-メタンの実用化・普及を目指す国際的アライアンスである「e-NG Coalition 」に3月1日に参画したと発表した。
同社が新たに参画したことで、参画企業数は合計20社となった。アライアンスへの参画を通じ、次世代燃料の安定供給のための国際的なサプライチェーンの確立と、海運業界での環境負荷低減の取り組みを加速させていく。
e-NG Coalitionは、環境価値の適切な評価基準や制度の整備や全バリューチェーンにかかわる関連企業間の連携強化を促進し、e-メタンの実用化を通じたカーボンニュートラル社会の実現を目指している。e-メタンは、既存のLNG燃料船で利用が可能な環境負荷の低い次世代燃料として注目を集めている。
同社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めている。カーボンニュートラルなe-メタンの舶用燃料としての活用に加え、1983年の参画以来蓄積してきたLNG輸送のノウハウや液化CO2の海上輸送を通じた合成燃料のサプライチェーン開発を通じて、e-メタンの普及およびバリューチェーンの構築に貢献していくとしている。
商船三井/グループ各社のべ1000人が15か国で社会貢献活動