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南日本運輸倉庫/ベトナムで生鮮品鮮度保持に関する実証実験開始

2025年03月24日/SCM・経営

南日本運輸倉庫は3月24日、ベトナムで生鮮品の鮮度保持実証実験に取り組むと発表した。

ベトナム・ハイフォン港の輸送・保管・保税サービスを展開するHi Phong Port Services Joint Stock Company(HPS社)とDENBA DISSの3社と実証実験に取り組む合意書を3月14日に締結した

<締結式の様子 左:HPS社 Le Hong Cam社長、右:南日本運輸倉庫の大園圭一郎社長>
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ベトナムでは経済成長の柱として、農業の発展により品質の高い生鮮品などの国内流通の安定化と輸出拡大を目指している。

しかし、収穫した農作物を保存するインフラ整備が遅れていることで、生鮮品の流通に関する制限や生鮮品の廃棄処分が大きな課題となっている。また従来の保存方法では安定した生鮮品の供給ができず、価格が安定しないことで、生産者・消費者双方にとって大きな損失を招いているという課題も抱えている。

そのような中、ベトナム国内で冷凍冷蔵輸送・保管サービスを展開するHPS社は保冷インフラの普及に加えて、国外への輸出基準を満たすためのインフラ構築を検討してきた。今回、DENBA DISSが提供する鮮度保持技術に対して大きな可能性を感じてもらい、実証実験開始に至ったもの。

<式典の様子>
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<DENBA技術を搭載した冷凍冷蔵保管スペース>
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契約締結式典では、HPS社の豊富な冷凍冷蔵輸送・保管のノウハウや、DENBA DISS の鮮度保持技術について来場した大学関係者、生産者、行政、マスコミなどに説明、ベトナム国内における次世代コールドチェーンの構築に大きな期待が寄せられた。

今後は2℃、5℃、8℃、-25℃の4温度帯で様々な生鮮品の鮮度保持に関する実証実験を行う。そして今年8月頃を目途に実証実験の結果を踏まえ、今後の事業展開を3社間で協議していく。

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