山九は5月8日、大阪府で2025年4月13 日から開催されている「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」において、パビリオンやアート作品の出展社に対して支援を行っていると発表した。
支援内容はVIK(Value In-Kind)と呼ばれるサービスの無償提供による支援方法で、万博の開催前後に発生する保管、通関、輸送、梱包、据付といった物流業務を無償で提供する。2020 年に開催されたドバイ国際博覧会の日本館建設でも、同社は同様の形で支援した。
同社は、1984年から美術品輸送を手掛けており、本件についても高い専門性と経験豊かなスタッフによる作業を実施しております。本活動を通じて持続可能な未来社会の実現に貢献するとともに、美術品輸送の実績を世界にアピールできる機会と捉えている。
支援先一覧では、「永山祐子建築設計」を挙げ、 内閣府、経済産業省、カルティエ、2025年日本国際博覧会協会が共同出展し、建築家の永山祐子氏が建設を手がける。ジェンダー平等や女性のエンパワーメントをテーマに展示や情報発信を展開するとともに、ドバイ万博・日本館で使用したファサードが再利用されている。
また、「エヌ・アンド・エー」にも支援。世界中から訪問する観客に、日本人アーティストのアート作品を紹介し、日本のクリエイティビティと共に、現代のアートがどのようなものかを感じてもらうパブリックアートプロジェクト〈ART for EXPO 2025〉。 作品は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を考慮して、生命、自然、環境、宇宙の広がりと尊さを表したものから構成される。「多様でありながら、ひとつ」を表現するシンボルとしてのリングともマッチする作品群だ。
<奈良 祐希 Nara Yuki Prayer Vessel 2025 (右)、作業中の風景(左)>
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