SGホールディングスが5月9日に発表した2025年3月期決算によると、売上高1兆4792億3900万円(前年同期比12.3%増)、営業利益878億4700万円(1.5%減)、経常利益888億6700万円(2.2%減)、親会社に帰属する当期純利益581億2000万円(0.3%減)となった。
セグメント別では、デリバリー事業は、実質賃金のプラス基調が定着していない中、消費者マインドの改善にも足踏みが見られることや、一部大手EC事業者による自社配送網拡大の動きにより競争環境が厳しくなっていること等の影響を受け、主にBtoCの荷物を中心に取扱個数が減少した。平均単価は、2024年4月からの届出運賃の改定や、取引ごとの適正運賃収受の取組みを継続したこと等により上昇した。
その結果、デリバリー事業の売上高は1兆211億3700万円(0.7%減)、営業利益は692億5700万円(15.0%減)となった。
ロジスティクス事業は、紅海の通航回避による海上輸送の混乱やそれに伴う航空輸送へのシフトによる市場価格の変動に加え、価格交渉が進捗したこと等を背景に、海上・航空運賃は上昇した。また、海上・航空貨物の取扱量は、上記の紅海の影響や新規顧客の獲得等により好調に推移した。これに加え、第3四半期連結会計期間から旧C&F社の業績を、グループの連結業績に含めたことにより、営業収益が増加している。
その結果、売上高は3813億3900万円(73.5%増)、営業利益は68億5600万円(前期は営業損失48億5400万円)となった。
次期は、売上高1兆6290億円(10.1%増)、営業利益910億円(3.6%増)、経常利益880億円(1.0%減)、親会社に帰属する当期純利益570億円(1.9%減)を見込んでいる。
内外トランスライン 決算/12月期の売上高17.8%増、営業利益1.5%減