2025年度の入社式が各社で行われ、新戦力となる社員たちへ代表者が方針や期待を語った。
NXグループは4月1日、ベルサール渋谷ガーデン(東京都渋谷区)でグループ各社の新入社員約920名を一堂に集め、入社式を実施した。グループ全体での入社式は、今回が初めての開催となる。
NXホールディングス(HD)の堀切智 社長は、新入社員に向け「創立100周年となる 2037年には、『グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー』になるという長期ビジョンを掲げている。皆さんには、その目標を実現する主役になっていただきたい。皆さん自身が変化を厭わず、会社とともに成長することを期待している」と、ウェルカムメッセージを贈った。
同日、渋谷駅正面の「 SHIBUHACHI HIT VISION」 で、NXグループ新入社員に向けて「Welcome to NX GROUP 共に、新たな価値を創造しよう」というメッセージを発信。新入社員の門出を祝った。
SBSグループはベルサール新宿グランド(東京都新宿区)で、グループ14社の合同入社式を開催。今年度は155名が入社した。
<代表講話を述べるSBSグループ鎌田代表(左)、入社式の様子>
鎌田正彦 代表は、同日、オランダに本拠を置く3PL企業「ブラックバード ロジスティクス B.V」の株式取得が完了したことを受け、「これからグループ全体で海外展開に力を入れていくので、海外で働きたい人にとっては大きなチャンスとなる。その先には売上高1兆円、日本の物流業界のトップグループ入りという夢がある。皆さんもぜひ、苦しいことがあっても自分の一番の夢を追い続け、一緒に働いていこう」と力強く語った。
福山通運は4月2日、本社(広島県福山市)でグループ入社式を開催、124名(大卒76名、高卒48名)が入社した。
入社式では小丸成洋 社長が「厳しい経済情勢の中、労働環境の改善や環境問題への対応が求められるが、創業者の『謙虚に本質を見極め、冷静かつ迅速に行動せよ』の言葉を胸に、挑戦し続けてほしい」と激励。新入社員代表による決意表明も行われた。
第一貨物では、事務職46名、運転職31名、整備職1名、ロジオペ職23 名、合計101名の新入社員が入社。米田総一郎社長が「当社の『根本的存在理由』は、特積みを核とした総合物流サービスで社会を支えること。約2万社の顧客基盤を活かし、総合物流企業としてのセールス力を拡充する」と今後の成長戦略を語った。
トランコムグループは4月1日、本社(愛知県名古屋市)で入社式を開催。グループ会社を含め30名の新入社員が入社した。神野裕弘 社長は、「当社はやる気があれば挑戦できる会社。挑戦に対しひたむきに努力をしていれば失敗・成功は問わない、プロセスを大事にするという良さがある。ぜひ、社会人としての覚悟・自覚を持ち成長してほしい」と激励した。
阪急阪神エクスプレスは、ホテル阪神大阪(大阪府大阪市)で、新入社員30名を迎え入社式を行った。
谷村和宏 社長は、「外部環境の変化のなか、我々は日本が右肩上がりの環境で機能していた企業文化を大きく変容・進化させ、日本のみならずよりグローバルでの成長を目指す必要がある。目標を持ち、最後までやり遂げ、魅力ある人になってほしい」と訓示を述べた。
日本郵船では4月1日、東京都千代田区の本店で2025年度入社式を開催、新卒72名(陸上職43名、海上職29名、キャリア採用1名)が入社した。
同社は1885年に創業し今年で140周年という節目を迎える。挨拶に立った曽我貴也 社長は、昨今の厳しい社会情勢を受け「“Bringing value to life.”という企業理念を掲げる当社グループの存在意義、社会的使命は今後も変わることはない。これまでの常識が常識では無くなるような、不確実性が極めて高い昨今の社会環境・事業環境にあっても、私たちの存在意義をしっかり心に持ち、柔軟にそしてしなやかにことに当たっていこう」と呼びかけた。
商船三井は4月1日付で、117名の新入社員(海上新卒採用 15名、陸上新卒採用 52名、陸上キャリア採用 50名)を迎えた。
<商船三井 橋本社長(左)、入社式の様子>
入社式で橋本剛 社長は、「成長に向けて社会インフラ企業への脱皮を目指し、海運業以外の事業にも力を入れていく」と方針を示した。新規事業の立ち上げや業容の拡大に伴い、採用者数も昨年度の91名から大幅に増加。「自ら持っているポテンシャルを目一杯発展させ、当社の事業をともに成功に導いていくことで、会社と個人の間で互いに利益となる関係を築いていってほしい」と述べた。
川崎汽船では陸上職42名、海上職10名が入社した。
五十嵐武宣 社長は、「成長戦略を支える『安全・船舶品質管理』『環境・技術』『DX』をさらに尖らせ、それらを支える「人材・組織」の整備強化を進めていく」と方針を語った。そのうえで新入社員に「変化の激しい時代、新しい知識を貪欲に吸収し、自らをアップデートし続けることが大切。どんな環境下でも正面から物事に取り組む事が成長に繋がる」とメッセージを送った。
郵船ロジスティクスでは4月1日、2025年度入社式を行い、社員63名が入社した。
原 秀則 社長は「人間力を磨き、お客さまが本当に求めている価値を提供するため、自分ができることを一生懸命に取り組んでほしい」とメッセージを送った。
2025年度各社入社式/人手不足へ雇用増、ヤマト416名、SGHD467名