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日清製粉/中四国地区2工場を閉鎖し、臨海スマート大型工場へ生産集約

2025年05月26日/生産

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日清製粉は5月26日、この5月から岡山県倉敷市の臨海部に業務用小麦粉の新工場建設を進めてきたが、このほど工事が完了し、「水島工場」として本格稼働を開始したと発表した。

<水島工場外観>
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<水島工場鳥瞰>
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水島工場は同社が創業以来125年に亘って培ってきた技術に加えて、IoT・AI・ロボット等を駆使した「スマート工場」であり、同社の国内外の工場のロールモデルとなる。

自動化は生産ラインの調整や副資材・製品の搬送から、データの収集・分析、生産計画策定に至るまで広範囲な業務において実現しており、数年以内には一定の時間、無人でオペレーションできる工場を目指す。

太陽光発電設備や省エネ設備を導入しており、非化石証書を活用し、使用電力の100%を実質再生可能エネルギー化することで、カーボンニュートラル工場として脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでいく。また、安全・安心への取組みの徹底やBCP(事業継続計画)対応として地震、液状化、高潮等への対策を実施し、サステナブルな工場を実現している。

水島港は「国際バルク戦略港湾」に指定されており、その中で食料の安定的な供給に重要な役割が期待される水島工場は、水島港の主要サイロの一つである瀬戸埠頭に隣接しており、直接大型船を接岸することができるため、原料小麦を効率的に調達できる。また、高速道路の近くに立地しているため、顧客へ小麦粉をスピーディーに届けられる環境にある。中四国地区においても引き続き顧客への安定供給の責務を果たしていくとしている。

なお、水島工場の稼働に伴い、内陸部の既存工場である岡山工場(岡山県岡山市)は本年7月に、また、坂出工場(香川県坂出市)は同9月に閉鎖を予定している。

■ 水島工場の概要
工場名:日清製粉 水島工場
所在地:岡山県倉敷市児島塩生2767−33
生産品目:業務用小麦粉
総工費:約180億円
設備能力:1日当たり小麦挽砕能力  550トン(2ライン)
小麦粉サイロ収容力  4200トン
立体自動倉庫収容力   20万袋(5000トン、1袋=25kg)

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